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PICO
2015
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PICO
本作『PICO』は、写真の決定不可能性、イメージの反覆可能性と生成可能性を探求することをコンセプトとして、2009年から継続的に制作している『RAINBOW VARIATIONS』5番目のシリーズ。ピコはイタリア語で「小さい」を意味すると同時に、インクジェットプリンターのインク粒子の単位名でもある。本作で小山は、東京の自動販売機に掲示された虹色の広告ポスターを接写した「人工物としての虹」の写真『UNTITLED (RAINBOW FORM 02)』のプリントをハンドスキャナーやデジタルハンディ顕微鏡による複数回の入出力によって変換し、10 x 15ピクセルのモノカラー部分をクロップして1500倍に拡大、さらにデジタル現像ソフトの粒子効果を画面全体に適用することによって、細部の細部の細部から抽出された抽象写真を作成。複数のデジタルデバイスを用いて写真プリントとデジタルデータ双方にアプローチすることによって、デジタル環境において無限に抽出可能となった色やテクスチャーなどの情報素から新たなイメージを生成させることを試みた。
INSTALLATION VIEWS
RAINBOW VARIATIONS
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